巷ではSDGsというワードが登場する機会が増えたように感じますが、2019年8月に実施された「第5回SDGs認知度調査(朝日新聞社調査)」ではSDGsの認知度が27%に達したと発表されています。


釈迦に説法ですが、SDGsとは2015年9月に国連で開かれたサミットの中で世界のリーダーによって決められた「2030年までに達成すべき国際社会共通の目標」です。

他にも”ESG投資”や”CSV”など色々なワードが企業に対する期待感という文脈で取りざたされていますが、その根底にあるのは「社会にポジティブな取組をできる企業は長期的に企業価値が高まる」という考え方だと思います。

2019年4月、火災で聖堂の塔が決壊したノートルダム大聖堂に対して、大富豪らから多額の寄付金の申し出が相次ぎました。しかしながらその状況に対して市民からの抗議が殺到したのです。
市民にしろ、企業にしろ、一定の安定がなければ社会に対するポジティブな取組にリソースを割くことは難しいということは理解できます。

一方、私がとても好きな取組として、Volvicの「1ℓ for 10ℓ」プログラムがあります。これはボルヴィックが1ℓ購入されるとアフリカに住む人々に10ℓの清潔で安全な水が供給されるというものです。
もちろん社会課題の解決に繋がるということもありますが、このキャンペーンを通じて売上が増加しているということがポイントだと思います。これは社会貢献と消費活動を融合させたコーズ・リレーテッド・マーケティングとして位置付けられており、自社にとってもメリットがあることで取組のハードルを下げているんだと思います。また、ユーザーにとっても「どうせどれかのミネラルウォーターを買うんなら・・・」ということで選んでもらいやすくなっているのだと思います。

それでは翻って、弊社のような中小企業はどうすべきかというと、「クライアントの皆様から頂いた利益を何に使うか?」を表明することが重要だと考えています。
弊社は”まちづくり”と”イノベーション”を提供サービスの柱に据えている以上、その両面に関わる社会意義のある取組に使うことを考えています。
もちろん弊社の体力的に無理がない範囲で。