2020年5月25日、全国で緊急事態宣言が解除されました。日本にとっての新型コロナの第一波が去ろうとしているといえます。
昨今の新型コロナウィルスの感染拡大の影響は、マスコミの報道などを見ると飲食関係に大きく表れているように感じます。
しなしながら先行する米国の業種別失業率によれば、飲食業はマイナス40%台ですが、衣服小売と娯楽施設はマイナス60%近い数字となっています。これらの状況を踏まえると、今後アパレルとロケーションに根差したエンターテイメントは大変な事態に陥ると思われます。
要因としては、テイクアウトやデリバリーなどの対応策がまだ存在している飲食業以上に、アパレルはEC化が10%切っているなどロケーションに根差したビジネスしかできていない点が挙げられます。
これからの浮沈はロケーションに左右されないビジネスモデルを組み込めるかにかかっていると捉えています。
更に、消費者意識の変化の一つとして、”エッセンシャル消費”というキーワードが挙げられるようになっています。
これは「essential(欠くことのできない、必須の)」と冠している通り、消費は「生活必需品」や「精神的充足をもたらすもの」に収斂されていくという捉え方です。
私自身も在宅勤務の時間が増え、ある程度取捨選別しながら生活を送っている中、”Quality of Life”に繋がる消費に厳選されていたように思います。
そのような時代変化に鑑みると、マスマーケティングによる”幅”の追求を前提としたビジネスモデルは苦しくなる一方で、限られたセグメントに深く愛してもらう”深さ”の追求を前提にしたビジネスモデルの安定性が増していくと考えられます。企業と顧客でいかに時間や体験、価値観を共有し、その共有財産を現金化していくという捉え方で顧客と接していくことが重要かもしれません。
弊社では街づくりの領域におけるファンマーケティングを最重要テーマに据えて研究しています。
従前の”幅”の追求とは異なる街づくり運営に興味のある方は一度意見交換しましょう!